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「雪村シンポジウム2021」開催します

戦国時代の16世紀のはじめ頃に、常陸国(現在の茨城県)の部垂(へたれ)村田郷(現在の大宮町)、あるいは太田(常陸太田市)に、戦国大名・佐竹氏の一族の子として生まれた画僧・雪村周継(生没年不詳)は、東国(関東・東北地方の一部)各地を遍歴し、晩年は戦国大名・田村氏の支配下、磐城国田村郡三春(現在の福島県三春町)の李田村に小庵を構え、過ごしたと伝えられています。現在、郡山市西田町にある「雪村庵」(江戸後期の建築)がその遺構といわれています。

中国画を学び、水墨画に新境地を拓いた雪村の画風は、江戸時代の画家・狩野山雪、尾形光琳、また近代の画家・橋本雅邦、狩野芳崖、横山大観などに大きな影響を与えました。戦後、多くの雪村画の名品が欧米に流出し、有名な美術館や個人コレクターに収蔵され、現在、雪村は世界的に高い評価を受けています。

雪村について記す同時代の文献史料はほとんど無く、いっぽう雪村の遺作は二百点をこえるという、他に例のない多さ。雪村という画家は、日本美術史の上で不思議な存在です。その魅力に引寄せられて本格的に研究されたのが福井利吉郎氏(東北帝国大学教授)で、氏の著書『雪村新論』(昭和8年、1933)は雪村研究の先駆的業績です。その後、高久田脩司氏、亀田孜氏、菅原寿雄氏、中村渓男氏、衛藤駿氏、赤澤英二氏、大江孝氏、松本登氏、小川知二氏などによって、雪村研究が受け継がれました。とくに福井教授の教え子、高久田氏は三春町の(旧制)田村中学校、(新制)県立田村高校で長く教鞭をとられ、雪村を普及された功績は大きい。また雪村研究者は、たびたび三春を訪れ研究を深めました。

今回の三春交流館「まほら」における「雪村シンポジウム2021」では、今までの雪村研究を振り返り、雪村の遺した作品がわたしたちの時代に、どのような意義をもつのかを考える会にしたいと思います。

 

会 期

2021年4月17日(土) 13:30 ~ 15:30

会 場

福島県三春町 三春交流館「まほら」まほらホール

聴講料

無料

主 催

一般社団法人 日本アート評価保存協会

共 催

三春町教育委員会

後 援

三春町、NHK福島放送局、福島民友新聞社、郡山市、郡山市観光協会、郡山市教育委員会、公益財団法人諸橋近代美術館

基調講演並びにシンポジウムパネラー

河合 正朝(一般社団法人 日本アート評価保存協会代表理事・千葉市美術館館長)

林  進 (文学博士・(元)大和文華館学芸員)

河野 元昭(一般社団法人 日本アート評価保存協会評価委員・静嘉堂文庫美術館館長)

司会進行

安村 敏信(一般社団法人 日本アート評価保存協会事務局長・北斎館館長)

 

※なお、このシンポジウムには以下の皆様にご協賛いただいております。(順不同、敬称略)

株式会社繭山龍泉堂

圓井雅選堂

古美術やすこうち

株式会社アベコー

高橋平山堂

寺元晴一郎

秋華洞

古今庵

21酒類研究所

平山堂

 

※新型コロナウイルス感染拡大の際は、シンポジウムを中止する場合がございますので、当ホームページで確認の上ご参加ください。

 

設立趣意

日本において美術品の評価は、任意団体による査定やオークション会社による落札価格等によって成されており、それが適正なものかどうかに不安を感じる一般消費者が多いと思われます。

そのことが流通市場の活性化を妨げ、ひいては次世代コレクターの成長を戸惑わせ、日本美術を国際舞台の冠たるものとすることを阻止しています。

当協会はこの様な状況に鑑み、美術品の公正・適正な価値を提示し、美術品の健全な市場を形成するための施策を総合的に考え、実行していくために設立されました。

多くの方々が安心して市場に参加できるよう、美術に対する正しい知識と情報を提供してゆきます。

また、日本美術の素晴らしさを国内外に周知していくことにより、国際市場における日本美術の地位を高めていく事業も進めていきたいと考えています。

 

活動内容