2022年3月のスペシャルトークは、東京藝術大学客員教授・当協会評価委員の有賀祥隆氏
平安仏画の彩色美』をテーマにお話いただきます。

 

【チラシより】

日本の仏像に施される装飾は、奈良時代から地模様を截金、主文を彩色の組み合わせで表わされ、後世にも続くが、中国では截金と彩色を別々に表わすところに違いがあり、日本の仏像の表現は、日本独自の発想によるものと思われる。

しかるに、絵画とくに仏画においては、「截金と彩色」を組み合わせて表現することは、平安時代も12世紀に入ってからである。11世紀までは、地模様も主文も彩色なら彩色で、截金なら截金で表現し、地模様と主文を「截金と彩色」の組み合わせで表現することはなく、「截金と彩色」の組み合わせる表現は12世紀に入って隆盛するが、これは時代(鳥羽・崇徳朝)の美に対する受容者の美的感覚が変わったことが推測される。

「截金と彩色」による彩色美は、ことに原色でなく具色(ぐいろ)(中間色)を多用することも11世紀に入ってからで、この時期こそ仏画に限らず芸術・文化の質が最も高揚した時代であったと思われる。

 

日本アート評価保存協会3月スペシャルトーク

〇日 時: 2022年3月15日(火)18:00~
〇講 師: 東京藝術大学客員教授 有賀 祥隆 氏
〇内 容:『平安仏画の彩色美』
〇会 場: イセ食品株式会社東京本社 (東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8F)
〇聴講料: ¥500  ※先着順です。席がなくなり次第、締め切りと致します。
〇申込先:一般社団法人 日本アート評価保存協会 事務局
TEL:03-3569-1250 MAIL:info@ja2pa.or.jp
(申込受付時間:平日 10:00~18:00)